地魚料理が評判。南房総市千倉町で120年続く宿の4代目に聞きました。
―お宿の料理の特徴は?
地元の食材を地元のやり方で調理する「土産土法」で、新鮮な房総の魚をお出ししています。煮つけや汁物は、少し濃い口の漁師風。白ごはんとも、お酒とも、相性◎です。
―ドリンクのラインナップは?
地元の頼れる酒屋さんに相談しながら、料理に合うものを選んでいます。日本酒は地元の銘柄に絞って3種類をお出ししていました。土地のものを食べて飲んで、おいしい!と思っていただきたいので、全国的に有名な銘柄であっても、他の地域のお酒は置いていません。
―「魚好」を取り扱うようになった経緯は?
魚をメインにお出ししている当館に、うってつけのお酒だったので。千葉の宿でしか飲めない特別なお酒を商品化する千葉県旅館ホテル組合(以下、組合)の試みには賛成でした。できあがった「魚好」はコンセプト通り、刺身に合って美味しかった。
―「魚好」をどのように勧めていますか?
客室に置いているメニューブックの中に、組合が用意してくれた「魚好」の案内チラシを入れています。当館はお部屋食。給仕の際はスタッフから「千葉の宿の女将や主人が関わって、千葉の歴史ある酒蔵で造った」「米も水も100%千葉の酒」というストーリーをお話ししています。「魚好」は、お酒が好きな方からの反応も良く、そういう方は1オーダーでは終らないので、1本目は従来の地酒からお好みに合せてお勧めし、2本目として「魚好」をお勧めすると喜んでいただけます。
―今後やってみたい販促計画は?
客室にタブレットを置いて、色々な情報をお伝えできるようにしようと考えています。その日に仕入れた魚と、その魚に合うドリンクの提案ができたら。自分なりの「魚好」のうんちくも紹介したい。
―ちばの宿の皆さんへ
千葉県内を2泊で巡る観光の方も意外に多いです。千葉の宿ならどこへ行っても「魚好」があって、各お宿のラインナップと飲み比べができる、そんなことができると面白いと思います。